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2016年11月 2日 (水)

「パレードの明暗 座間味くんの推理」石持浅海

【内 容】

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警視庁の女性特別機動隊に所属し、羽田空港の保安検査場に勤務する南谷結月は、日々の仕事に不満を感じていた。
身体を張って国民を護るのが、警察官として最も崇高な使命だ。
なのにー。
そんな不満と視野の狭さに気付いた上官から、結月はある飲み会に同席するように言われる。行ってみた先に待っていたのは、雲の上の人である大迫警視長と、その友人の民間人・座間味(ざまみ)くんだった。
盟友・大迫警視長の語る事件の概要から、隠れた真相を暴き出す!
名探偵・座間味くんの推理を堪能できる傑作集!

【目 次】

「女性警察官の嗅覚」
「少女のために」
「パレードの明暗」
「アトリエのある家」
「お見合い大作戦」
「キルト地のバッグ」
「F1に乗ったレミング」

【感 想】

「座間味くん」が登場する短編集で、「心臓と左手」「玩具店の英雄」に続き、3冊目になります。
読む時間が、ぶつ切りになるので、このところ短編集が多くなっています(笑)

ちなみに、座間味くんと言うのは、「月の扉」(作者の2作目の長編)に登場する人物で、2003年に沖縄・那覇空港で起きたハイジャック事件に関わったと言う事で、本書の「女性警察官の嗅覚」によると、警視庁内では伝説の人物になって居るということです。

全話とも、その回で話題となる事件のプロローグから始まり、その後、南谷結月(みなみや ゆづき)巡査の視点での話しに移ります。
毎回、大迫警視長と民間人の座間味くんとの飲み会(食事会)の中で、その事件についての説明が大迫警視長より話なされると言う流れです。

話される事件は、すでに解決した事件なのですが、ちょっと見方を変えれば、こう言うような解釈が出来るのではという提案が、毎回座間味くんから出てきます。
それが真相なのかどうかはわかりませんが、座間味くんの解釈の方が、いかにも本当らしいので、読みながら思わず頷いてしまいます。

毎話、同じパターンで話が進んでいきますので、大変読みやすいですし、毎回違った料理が登場してくると言うのも良いですね。

☆☆☆★★(50点満点で、☆…10点 ★…2点です)

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