映画のパンフレット

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2016年2月

2016年2月29日 (月)

「鴨川食堂おかわり」柏井壽

【内 容】

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忘れられない、でも二度と味わうことのできない一皿。
京都・東本願寺近くにひっそりと佇む食堂では、そんな記憶の中の味を再現するという。
確執がある父のレシピを知りたいシングルマザー、恋人に過去を告白するため、子供時代の焼飯を捜すモデル、故郷に帰る決意を固めようと、かつて味わった天丼を求める一発屋と呼ばれた歌い手…。

元警察官で料理人の鴨川流、娘のこいし、トラ猫のひるねのもてなしは、人生に迷える人々の背中をやさしく押し出す。
心もお腹も温まる、美味しいミステリー、第二弾!

【目 次】

第一話 海苔弁 
料理下手な父親が覚えた、たった一つの手料理。
近体大の北野恭介は、水泳界のホープだ。彼は中一の夏から中三の卒業まで、父親に毎日同じ弁当を持たされたという。

第二話 ハンバーグ 
息子の大好きなハンバーグが許せない母親の後悔。
食ジャーナリストの竹田佳奈は、息子の一番好きな食べ物が、実家のハンバーグであることが気に入らない。

第三話 クリスマスケーキ 
息子を交通事故で亡くした夫婦のけじめ。
和菓子屋『香甘堂』を営む坂本正幸夫妻は、六年前に一人息子を亡くした。過去に踏ん切りをつける決心をしたが…。

第四話 焼飯 
知られたくない、でも忘れられない過去がある。
白崎初子は、鴨川こいしと大学の同級生。初子は、大企業の御曹司からプロポーズを受けているという。

第五話 中華そば 
引き継がれたものは、夢を追い続ける心。
小野寺勝司は大学時代、バンド練習を北大路橋の下で行っていたが、そこにはいつも同じ屋台が出ていた。

第六話 天丼 
迷わん人生てなもん、どこにもありまへん。
「北のひとつ星」という大ヒット曲の歌い手藤川景子は帰郷を決意したが、その前にかつてご馳走してもらった天丼を食べたいという。

【感 想】

本書の第一作目を読んで、すぐさま本屋さんに行き、二作目(本書)と三作目をまとめて買ってきました。
設定が面白いし、雰囲気も良いのですが、話の膨らみがありません。
「起・承・転・結」と話が進んでいくものと思って読んでいますが、「転」にあたる話がありません。
そのせいなのか、薄っぺらな話しになってしまっています。
読み終えて、「ああ、良い話だったなぁ・・・」で終わってしまう感じです。なかなか感想が書きづらい内容になっています。

ところで、NHKのBSプレミアムでドラマ「鴨川食堂」が放送されていますが、「転」の部分を上手くプラスして、膨らみのある話しにしています。
2月28日が最終回で、ちょっと辛気くさい話が展開するのが気に入りませんし、変な京都弁を使っているのを我慢すれば面白いドラマです。
第1話から今日の最終回まで、全話見てしまいました。

☆☆☆(50点満点で、☆…10点 ★…2点です)

2016年2月28日 (日)

X-ミッション

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【解 説】

パトリック・スウェイジ&キアヌ・リーブス主演、キャスリン・ビグロー監督による1991年の名作アクション「ハートブルー」をリメイクした作品
原題は「Point Break」

アスリートによる犯罪集団への潜入捜査を敢行するFBI捜査官の活躍を描く、クライムアクション。
サーフィンやスノーボード界などの有名アスリートがスタントマンとして出演。

CGを使用しない、トップアスリートたちの生身のスタントによって迫力のアクションシーンを創出している。
(上映時間 114分)

【ストーリー】

若きFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)に、超一流アスリートチームに潜入せよとのミッションが下される。

600

エクストリーム(過激な要素を持った)・スポーツのカリスマである、ボーディ(エドガー・ラミレス)が率いるこの集団には、重大な疑惑がかけられていた。

900

その天才的なスポーツ・スキルを駆使し、前代未聞の方法で次々と犯罪に手を染めているというのだ。

400

自らも元アスリートであるユタは、ボーディに度胸と才能を認められ、チームに招き入れられることに成功する。

200

しかしながら、命を危険に晒しながら共に行動するうちに、ユタはボーディの究極の信念に心が奪われていく。

800

果たして、ユタはFBI捜査官として決定的な証拠を掴み、彼らを捕えることができるのか?

300

そして明かされる、彼らの本当の目的とは?

【感 想】

映画館で観ました。3D上映もありましたが、私は普通の2Dでした。
この映画は、「ハートブルー」という、キアヌ・リーブス主演の映画をリメイクした、サスペンス・アクション作品だと言う事ですが、CG(コンピュータ グラフィック)を一切使わないで、一流のアスリートやスタントマンによる実際の演技で作られているということです。

120

冒頭の、オートバイでオフロードをぶっ飛ばす、モトクロス競技でも見ることの出来ないような、道なき道を走行するシーンで、まず度肝を抜かれました。
カメラワークにも驚かされましたが、岩肌がむき出した雪山からのスノーボードでの滑降や、空中からの落下シーンなどは、CG無しだと思うと余計に迫力がありました。

ただし、ストーリーはとてもひどいです。
スポーツアクションを見せるためだけに、適当に辻褄を合わせているような感じで、意味不明のところがたくさんありましたが、それでも次々に登場するアクションに、最初から最後まで退屈することなく楽しめました。

でも、この映画のうたい文句は、「CGは一切使っていない」という事ですが、天候や海の荒れ、鉱山の爆破シーンやトラックが落ちていくシーンなどは、特殊効果が使われていたのではないかと思われます。
鉱山を爆破して、オートバイで崖を下って逃げていく所に、砕けた岩が次々に落ちていくのに一つもあたらないなんて、明らかにおかしいです。
おそらく、スポーツアクションのシーンのみ、CGなしで実際に誰かが演じていると言う事ではないでしょうか?

【キャスト】

150

ボーディ:エドガー・ラミレス
ジョニー・ユタ:ルーク・ブレイシー
サムサラ:テリーサ・パルマー
アンジェロ・パパス レイ・ウィンストン
クロウダー:トビアス・サンテルマン
FBI捜査官:デルロイ・リンドー

【スタッフ】

監督 エリクソン・コア
脚本 カート・ウィマー
撮影 エリクソン・コア 、 エリクソン・コア
視覚効果監修 ジョン・ネルソン 
衣装デザイン リジー・クリストル 
音楽 トム・ホルケンボルフ

2016年2月 8日 (月)

信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)

006

【解 説】

2014年10月から12月に放送されて人気を博した、石井あゆみの漫画を基にしたテレビドラマの劇場版。

戦国時代にタイムスリップした上に、自分と瓜二つであった織田信長の代わりを務めることになった高校生の運命を追う。

『ルパン三世』などの小栗旬、『大奥』などの柴咲コウ、『S -最後の警官-』シリーズなどの向井理、『ミロクローゼ』などの山田孝之ら、テレビドラマ版のメンバーが一堂に会する。
監督もテレビ版を手がけた松山博昭が続投した。
迫力満点の合戦シーンに加え、武将たちの絆や思惑が交錯する熱いドラマも必見。

【あらすじ】

戦国時代にタイムスリップした歴史が苦手な高校生サブロー(小栗旬)は、自分と顔が酷似した織田信長(小栗旬)と遭遇する。

010

武将の座を投げ出したいと考えていた彼と入れ替わったサブローは、知らず知らずのうちに史実の信長と同じ道を突き進んでいく。

014

安土城を築き上げ、妻・帰蝶(柴咲コウ)から慕われ、恒興(向井理)をはじめとする家臣からの信頼が厚いサブロー。

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明智光秀を名乗って生きる信長は、そんな彼に嫉妬し、憎しみを抱くように。

015

やがて信長は、本能寺で帰蝶との結婚式を挙げるサブローを亡き者にしようとするが・・・・・・。

【感 想】

2月7日に映画館で観ましたが、日曜日と言うこともあって、結構たくさん入っていました。

012

映画の方は、安土城が完成したところから話が始まります。
サブローがタイムスリップして、信長と入れ替わり、妻の帰蝶と池田恒興にはニセモノと知られながらも、織田家の当主として領地を広げていく・・・という、テレビドラマでの話を踏まえたものとして話が進んでいきます。映画の冒頭のところで、その辺のあらすじが、テレビで見た画像で、簡単に紹介されますが、あまりにも簡単すぎて、おそらくテレビドラマを見ていない人には、役柄や細かな人間関係がよくわからなかったのではないでしょうか?

016

今回のメインは、「本能寺の変」から「山﨑の戦い」になるので、光秀と秀吉に焦点が当てられた演出になって居ます(この辺の流れを書いてしまうと、ネタバレしてしまうので、省略して話を進めます)が、「史実の通り」(と言う言葉が、何度も映画に登場します)に話が進んでいくはずなのに、結構アバウトな流れになっており、ツッコミどころはたくさんあります・・・、と言うような野暮なことは言わないでおきましょう(笑)
でも、最後まで退屈しないで、それなりに楽しめました。

013

全体の流れとしては、コメディタッチで作られていますが、帰蝶役の柴咲コウさんと羽柴秀吉役の山田孝之さんが登場すると、コメディじゃなくなってしまうところが良いですね。
特に、柴咲コウさんのツンデレぶりがなかなか素敵で、これほど演技が上手だとは思いませんでした。 
余談ですが、次回のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主役、井伊直虎を演じられるそうですが、今から楽しみです。

020

話は、「史実の通り」に進んでいき、信長が本能寺で死に、光秀が山﨑の戦いで敗れ殺されてしまうので、小栗旬さんが演じている織田信長と明智光秀は死んでしまうことになりますが、ツッコまれることを恐れない、ユニークなストーリーに仕上がっていますので、本能寺の事件以降は面白く観ることが出来ました。
最後に、今回は、サブローと帰蝶の絡みが多くて、「ツネちゃん」こと池田恒興役の向井理さんの登場シーンが、イマイチ少なかったのが残念でした。

【キャスト】

002

小栗旬      サブロー/織田信長/明智光秀        
柴咲コウ     帰蝶    
向井理      池田恒興    
山田孝之     羽柴秀吉            
藤ヶ谷太輔     前田利家        
水原希子     市
濱田岳          徳川家康
古田新太       松永弾正久秀
高嶋政宏       柴田勝家
でんでん        沢彦
勝矢             蜂須賀小六
阪田マサノブ     丹羽長秀
阿部進之介      佐々成政
北村匠海         森長可

【スタッフ】

001

監督 - 松山博昭
原作 - 石井あゆみ『信長協奏曲』(小学館刊)
脚本 - 西田征史、岡田道尚、宇山佳祐
音楽 - ☆Taku Takahashi
主題歌-Mr.Children
製作 - 石原隆、久保雅一
エグゼクティブ・プロデューサー - 臼井裕詞
プロデューサー - 稲葉直人、村瀬健、古郡真也
メイク - 佐々木精一
床山 - 泉水貴光
結髪 - 島田紗妃
配給 - 東宝
上映時間 126分

=2月14日追加=

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たくさんの方に見ていただき、ありがとうございます。

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