映画のパンフレット

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2015年12月

2015年12月31日 (木)

2015年を振り返って・・・(映画・テレビドラマの部)

2015年も、今日一日を残すのみとなりました。
毎年思う事ですが、一年が矢のように過ぎ去っていきますね。

さて、恒例の「ベストテン」(映画・テレビドラマの部)です。
でも、ベストテンと言いながら今年度も、年間のベストテンを選べるほど観ていないので、各部門賞のみです。 
選出は、2014年12月から2015年11月末までに公開された映画・ドラマです。
なお、下線があるのは私のBlog記事にリンクしています。感想等が書いてありますので、一読してみてください。

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【作品賞】

 バンクーバーの朝日   

この映画は、敗戦後70年と言うこともあり、公開時に映画館で絶対に観ようと思っていましたが、いつの間にか終わってしまっていた(おそらく観客動員が出来なかったのでしょうね)ので、DVDが出るのを、首を長くして待って居ました。
有名な俳優さんたちがキャストに名前を連ねていますが、ちょい役の方が多く、ちょっと勿体ないなとは思いましたが、いろんな意味で印象深い作品になりましたので、今年度はなんと言ってもこの一本です。
また、出番が少なかった池松壮亮ですが、ちょっと印象に残りました。

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【主演男優賞】

  松坂桃李(マエストロ!) 

この作品も外せない一本です。
作品自体はイマイチでしたが、音楽を楽しめたところは良かったです。
新人の頃(「麒麟の翼」で初めて見ました)はちょっと線が細いかなと思いながらも、ひそかに注目していた松坂桃季のバイオリニストがさまになっていて、演技がとても上手くなっていたのには驚きました。
西田敏行の毒気に当てられそうになりながらも、立派に主役を張っていました。
助演のmiwaもなかなか可愛くて素敵でした。

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【主演女優賞】

 橋本愛(little forest 冬/春) 

「little forest 夏/秋」をたまたまDVDで見て、はまってしまいました。
何の変哲も無い、田舎での生活の様子を淡々と綴っただけの映画のようですが、退屈することもなく、見入ってしまいました。
一年をかけたロケなのでしょうが、畑仕事をし、そこで収穫した作物を使った料理を作り、それを美味しそうに食べるという、日常の生活をホントに自然な感じで演じていました。
ただ、映画の方は、ラストがちょっと気に入りませんでした。

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【助演男優賞】

 三浦貴大(繕い裁つ人) 

「little forest」にも登場していましたので、合わせての助演賞です。
最初に見たのは「麒麟の翼」でしたが、その時は、あまり印象が良くありませんでした。
でも、「little forest」にしてもそうですが、イヤミの無い演技で、好感を持ちました。
映画の方は、ちょっと不思議な感じの話しで面白いのでしょうが、言葉の関係での違和感がずっとつきまとっていました。

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【助演女優賞】

 松岡茉優(little forest 冬/春)  

今はまだまだ、主役を演じるような俳優ではないのでしょうが、映画に出演していると、ホンのちょい役でもなぜか印象に残ってしまう女優さんです。
この映画だけではなく、いろんな映画やテレビの出演を見てもなかなか良い味を出しています。
「マエストロ!」のmiwaと、どちらにしようかと迷いましたが、演技は断然この人でしょう・・・と言う事で決めました。
いつか、主役を張るような演技派女優となるに違いありません。

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【新人賞】

 落合モトキ(天空の蜂)

新人とは言えないのではないかと思いますが、私はこの映画で初めて知って、あまりにも印象が大きかったので新人賞としました。
作品の方は、迫力があって見応えはありましたが、内容はそれ程ではありませんでした。
でも、この映画の原作が書かれたのが、「もんじゅ」の事故以前の事だと考えると、すごいミステリですね。

【特別賞】

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 オリエント急行殺人事件/TVドラマ全二話

三谷幸喜の脚本で、2夜連続で放送されたスペシャルドラマです。
一話目はほぼ原作通りの展開で、少し物足りなく思って居ましたが、次の日の二話目を見て驚いてしまいました。
探偵役として登場する「勝呂武尊(すぐろ たける)」役の野村萬斎が、ちょっと鼻につく演技でしたが、二話目にはほとんど登場しなかったのも良かったです(笑)
嵐の二宮君ですが、演技も上手く成っていたのには驚きました。

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 掟上今日子の備忘録」

西尾維新のミステリ・『忘却探偵シリーズ』をTVドラマ化したものです。
寝ると記憶がリセットされるという「忘却探偵」・掟上今日子(おきてがみきょうこ)が、依頼人から持ち込まれる事件をほぼ1日で解決に導いていくといったミステリです。
ブログにはUPして居ませんが、今年度、毎週欠かさず観たドラマでした。
主演の新垣結衣がなかなか良い感じですし、幼い頃から何かと不運続きな男性・隠舘厄介(かくしだてやくすけ)を岡田将生が好演しています。
謎が解けた時、厄介から「何か分かったんですか?」と問われると、
「はい。僭越ながら。」と答えるのが約束ごとなのでしょうが、新垣結衣って可愛いですね。

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【ワースト】

 セッション

退屈はしませんでしたが、観た後はドッと疲れが襲ってきました。
見応えはありましたが、賛否が分かれる映画なのは間違いありません。
私はこういう映画は、ちょっと苦手です。観ていて、寒気がでるような感じでした。
音楽関係者は、どんな感想をもっているのか気になるところですが、いろいろネットをくぐって見ても、ほとんど書かれていないですね。

【総 括】

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映画館に足を運ぶことが少なくなり、DVD鑑賞が多くなってしまいました。
新作映画が、半年後にはDVD化されて販売・レンタルされていると言うこともあって、つい映画館に行くのがおろそかになってしまいます。

作品賞の方は、「バンクーバーの朝日」とアメリカン・スナイパーのどちらにしようかと迷いましたが、映画館で観ることが出来ず、DVDが発売されるのを、首を長くして待って居た事もあり、こちらにしました。
映画の出来としては、断然「アメリカン・スナイパー」ですね。

ところで・・・、
今年度に観た映画の何本かは、ブログにUP出来ませんでした。
その中の作品には、映画がはじまって、10分ほどのところで(映画のタイトルが出る前に)映画館から出たくなるような(桐谷美玲が主演している)映画もありました。
このような「ワースト」にも入れたくない映画が数本あったということも、付け加えて置きます。
こういうのがあると、わざわざ映画館に行かずとも、DVD待ちにしようかと思ってしまいます。

「2014年度 映画の部のベストテン」はこちらからどうぞ。

=1月4日追加=

eoblog 「みんなのブログ 映画」で・・・(Part28)

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Blog記事ランキングおよびブログランキングで、「2015年を振り返って・・・(映画・テレビドラマの部)」が、「映画の部」の一位になりました。

たくさんの方に見ていただき、ありがとうございます。

2015年12月11日 (金)

2015年度 「ミステリ ベストテン」(各誌のまとめ)

毎年この時期になると、ミステリのランキングを付けた雑誌などが発売されますが、各社出そろったようなので、まとめて書いておきます。
対象は、2014年12月~2015年11月頃に出版されたものだそうです。
詳細は、各誌を購入(立ち読み・・・?)して読んでください。

下線があるのは私が既読の本で、私のBlogにリンクしています。感想が書いてありますので、良ければ一読してみてください。とは言っても、今年度は二冊のみになりました。

ちなみに、「さよならの手口」は、私が作成した昨年度のベストテンの第5位に入って居ます。

◆「このミステリーがすごい!2016年版」(宝島社)

01

1   「王とサーカス」 米澤穂信
2   「戦場のコックたち」 深緑野分
3   「孤狼の血」 柚月裕子
4   「さよならの手口」 若竹七海
5   「流」東山彰良
6   「ミステリー・アリーナ」 深水黎一郎
7   「片桐大三郎とXYZの悲劇」 倉知淳
8   「鍵の掛かった男」 有栖川有栖
9   「血の弔旗」 藤田宜永
10  「オルゴーリェンヌ」北山猛邦

◆「2016 本格ミステリ ベスト10」(原書房)

02

1   「ミステリー・アリーナ」 深水黎一郎
2   「片桐大三郎とXYZの悲劇」 倉知淳
3   「王とサーカス」 米澤穂信
4   「オルゴーリェンヌ」北山猛邦
5   「その可能性はすでに考えた」 井上真偽
6   「赤い博物館」 大山誠一郎
7   「鍵の掛かった男」 有栖川有栖
8   「東京結合人間」 白井智之
9   「死と砂時計」 鳥飼否宇
10  「星読島に星は流れた」 久住四季

◆「ミステリが読みたい 2015」(早川書房)

03

1   「王とサーカス」 米澤穂信
2   「戦場のコックたち」 深緑野分
3   「ミステリー・アリーナ」 深水黎一郎
4   「流」東山彰良
5   「その可能性はすでに考えた」 井上真偽
6   「オルゴーリェンヌ」北山猛邦
7   「血の弔旗」 藤田宜永
8   「オーブランの少女」 深緑野分
9   「死と砂時計」 鳥飼否宇
10  「さよならの手口」 若竹七海

◆「週刊文春ミステリーベスト10 2015」

04

1  「王とサーカス」米澤穂信
2   「流」東山彰良
3   「戦場のコックたち」 深緑野分
4    「ミステリー・アリーナ」 深水黎一郎
5    「鍵の掛かった男」 有栖川有栖
6    「片桐大三郎とXYZの悲劇」 倉知淳
7    「新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険」 島田荘司
8    「鳩の撃退法 上下」 佐藤正午 
9    「キャプテンサンダーボルト」 阿部和重・伊坂幸太郎
10  「オルゴーリェンヌ」北山猛邦

参 考:2014年度 「ミステリ ベストテン」(各誌のまとめ)

=雑 感=

高校生の頃から、毎年12月末には、「映画の部」と「ミステリの部」のベストテンを選んできました。
最近は、さすがに映画の方は、見る本数が減ってきましたので、10本を選べない年度も出てきましたが、それでも、自分なりに各部門賞などを選んで楽しんでいます。
残念ながら今年度も、各部門賞のみになります。

私が選んだ「2015年度のベストテン」は、12月31日に「映画の部」を、1月1日に「ミステリの部」を、このBlogで発表します。(対象は、2014年12月~2015年11月末までに、出版された本と公開された映画です)

なお、例年は、12月1日に、ベストテンを作成するのですが、今年度分は、今日の時点で未だ出来ていません。
このブログも、ちょっとバタバタして居たので、少し滞って居ますが、映画も本も、それなりにしっかり観て読んで居ますので、少しずつ書き込んで行きたいと思っています。
と言う事で、今後ともよろしくお願いします。

=12月15日追加=

eoblog 「みんなのブログ 本」で・・・(Part70)

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Blog記事ランキングで、2015年度 「ミステリ ベストテン」(各誌のまとめ)が、「本の部」の一位になりました。

たくさんの方に見ていただき、ありがとうございます。

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