映画のパンフレット

マンガ・アニメ Feed

2015年5月21日 (木)

百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~

【解 説】

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江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した、杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化。

江戸時代に当時の風俗をとらえ、庶民から愛された“浮世絵”。
浮世絵に生涯を捧げ、3万点を超える作品を発表した浮世絵師・葛飾北斎とその娘・お栄と、江戸に生きる人々との交流を描いた姿を、江戸の町の四季を通して描く。

アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。

声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。

【ストーリー】

百日紅(さるすべり)の花が咲く――お栄と北斎、仲間達のにぎやかな日々がはじまる。

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江戸は下町の長屋に暮らす絵師の鉄蔵こと葛飾北斎とその娘、お栄。そして居候の善次郎。

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3人は書き損じが散らかった部屋を気にも留めず、日夜創作活動に励んでいた。

そんな彼らのもとに鉄蔵のライバル歌川門下で若年ながら頭角を現す国直も出入りするようになる。

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「親父と娘。筆二本、箸四本あればどう転んでも食っていける」と豪語するお栄ではあったが、なにかと気持ちが揺れ動く難しい時期を迎えていた。

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公私ともに充実のときを迎える鉄蔵も盲目で病弱の末娘に悩み、若き日の縁者の死に遭遇。

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駆け出し絵師として徐々に頭角を現す善治郎も、才気溢れるお栄や、年下ながら売れっ子絵師の国直に引け目を感じている。

国直も歌川一門の人間関係に窮屈さを感じ、自由闊達な鉄蔵門下に憧れを抱くも義理と人情の板挟みに遭っていた。

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彼らが遭遇する事件を軸に、生き生きとした江戸庶民の生活が描かれる。

【感 想】

19日の火曜日に、大阪ステーションシネマで観ました。平日の昼間だというのに、結構入って居ました。
映画の原作は、杉浦日向子さんのマンガ「百日紅」で、江戸時代の浮世絵師・お栄(画号は応為)の目を通して、江戸の町の様子や庶民の暮らし、風俗や当時の世界観を描いた映画です。
お栄とその父・葛飾北斎を中心に物語が展開します。

原作者の杉浦日向子さんが2005年に46歳で亡くなってから、今年でちょうど10年になります。
作家・高橋克彦さんとの対談集やエッセイなどはよく読んでいましたし、NHKの「コメディーお江戸でござる」の最後の方で、寸劇の時代考証を語る杉浦さんが好きで、よく見ていました。
生きておられたら、当たり前ですが56歳ですね。

原作のマンガ・「百日紅」は(と言うより、杉浦さんのマンガは一冊も)読んでいませんが、1980年代に雑誌に連載されたこのマンガは、それぞれが独立した全30話の連作短編だと言うことです。

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さて、本編ですが、原作の短編をいくつかつなげて一本の長編にした映画です。
観る前は、そう言うことだとは知らずに観たので、ぶつ切りのエピソードが並んでいるだけだったことに少し戸惑いましたが、江戸の風俗などがいくつか登場していて、それなりに楽しく観ました。
その一つに、お栄が「陰間茶屋」に行くエピソードがありますが、女性が陰間茶屋に行く事もあるというのは初めて知りました(笑)

初めて知ったと言えば、「放し鳥売り」と言った商売もあるんですね。
捕らえられた雀を、お金を払って逃がしてあげる・・・と言うだけのことです。なにか功徳があるんでしょう。

流れとしては、北斎の末娘で、お栄の妹・お猶(なお)のエピソードをラストに持ってきています。
この話だけ観ればいい話なのですが、それまでの両国橋や吉原の様子、火事場での火消しの仕事、妖怪騒ぎなど、江戸時代の庶民の暮らしぶりや、当時の世界観が良く出て居るのに対して、ちょっと違和感がありました。

この映画で一番気になったのは、やはり吹き替えです。
主要な人たちの声を、有名な俳優さんたちが行っていますが、端役の声をされている本職の声優さんってホントに上手いですね。

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ところで、映画を観終わってから、いろいろな解説や感想が書かれた記事を読みました。
この時代に「おはしょり」があるのはおかしいと言うような着付けの事や、着物の色使い、櫛の位置がどうのこうのといった指摘がたくさんありました。
おそらく、杉浦日向子さんが生きていらっしゃったら、この映画の時代考証を、楽しく語られることでしょうね。

誰が書いた本の一節かは忘れましたが、「(作る側が)時代考証を気にして、テレビドラマを作るようになってから、テレビの時代劇が面白くなくなった」と、書いてありましたが、私も同感です。
なので、この映画はこれでいいのだと思っています。
「時代考証がいい加減だから、その映画(ドラマ)はダメだ」と言うことでは無く、映画を観た人たちが、観終わった後にその時代考証をネタにして話し合うのも、また楽しいのではないでしょうか(笑)

最後に・・・。
原作のタイトルが「百日紅」なので、この映画のタイトルもそうなんですが、「百日紅」の咲く頃から、次の年の「百日紅」の頃までの、一年間の話だと言うこと・・・ですか?
それとも原作に、(この映画には無い)百日紅のエピソードがあるのでしょうか?
原作を読んでみないとわからないですね・・・。

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【キャスト(声)】

お栄 - 杏
葛飾北斎 - 松重豊
池田善次郎 - 濱田岳
歌川国直 - 高良健吾
こと - 美保純
お猶 - 清水詩音
岩窪初五郎 - 筒井道隆
小夜衣 - 麻生久美子
萬字堂 - 立川談春
吉弥 - 入野自由
茶屋の子供 - 矢島晶子
遣いの武士、放し鳥売り - 藤原啓治

【スタッフ】

原作 - 杉浦日向子
監督 - 原恵一
脚本 - 丸尾みほ
キャラクターデザイン - 板津匡覧
音楽 - 富貴晴美、辻陽
制作 - Production I.G
主題歌 - 椎名林檎 「最果てが見たい」

=5月25日追加=

eoblog 「みんなのブログ 映画」で・・・(Part26)

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Blog記事ランキングで、「百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~」が、「映画の部」の一位になりました。

たくさんの方に見ていただき、ありがとうございます。

2013年1月 7日 (月)

アテルイ ~ 長編アニメーション ~

【制作意図】 000_2

8世紀、古代東北に展開した岩手、そして北の地の父祖たちは、その後の歴史の中にあまりにも不当な扱いを受けて参りました。
「蝦夷(えみし)」とさげすまれ、当時の大和朝廷より蝦夷征伐として、征伐の対象とさえされて参りました。
789年、大和朝廷より派遣された蝦夷征伐の大軍を見事に打ち破った蝦夷の族長・アテルイとその勇者たちは、「鬼」や「悪路王」として、その後の歴史の中に、その評価を逆転させられて参りました。
しかしながら、近年の歴史学の展開と新たな考古学の発見が、今私達に蝦夷の真の姿を示してくれています。
四季折々に、沢山の恵みをもたらした豊穣だった北の大地。
争いを求めず、広く大陸の異民族にさえ心をひらきながら、展開された交易による広い地域間交流。 そして豊かな自然を背景に、自然界と心交わせながら営まれた、精神生活の驚くほどの豊かさ。

北の大地は、決して云われていた様なものではなかったのです。
遠く縄文から受けつがれた、自然と共生する先進的な思想さえもちあわせていたのです。 そしてその北の大地を、親や子や同胞たちを、いわれなき侵略から守るために、敢然と戦いをいどみ、勝利を収めたアテルイとその勇士たちの姿を、生き生きと現代のスクリーンによみがえらせ、21世紀を生きる子どもたちの心に、故郷に対する誇りとして語ってゆきたい・・・と思ったのです。

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【ストーリー】

物語は現代の岩手県水沢市から始まるー。

東京から転校してきた小学生の岡崎飛人は、初登校の日に学校に行かず、逃げ出してしまう。東京の学校でいじめにあった飛人は、新しい学校でもいじめられるのではないかと恐かったのだ。追ってくる両親から逃げようとした飛人は、足を滑らせ、雨で増水した北上川に転落して、意識を失ってしまう。

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そしてー
飛人が目覚めると、そこはうっそうとしたブナ林に囲まれた、見たこともない場所だった。飛人は今から1200前の昔の世界にタイムスリップしていたのだ。
 
林の中で大イノシシに襲われた飛人は、一人の精悍な若者に助けられる。それは、エミシの族長、アテルイだった。
行くあてのない飛人を、アテルイは自分の村へ連れて帰る。日高見川(昔の北上川)の近くのアテルイの村で、飛人は村の少女ララカの家族と一緒に暮らすことになった。そんな飛人に、村の大巫女アマババは「お前がここに来たのは意味がある」と謎の言葉をかける。

ララカや村の人々の親切に触れ、だんだんエミシの生活に溶け込み始めた飛人だったが、ララカに憧れる村の少年コムイの仲間たちは、飛人が大和の手先ではないかと疑いを持つ。

その頃、大和朝廷は東北地方の支配のために軍隊を送り、大和に従わないエミシの村々に焼き討ちをかけたり、収穫物の略奪や非道な行いをしていた。大勢のエミシの人々が殺され、仕方なく大和に従った者も“俘囚(ふしゅう)”として重い税や労役に苦しめられていたのだ。

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そんなある日、飛人とコムイは近くのエミシ村が大和兵の焼き討ちにあっているところに出くわす。あやうく兵士の剣にかかって斬られそうになったコムイを、飛人は身を挺して守り、それがきっかけで二人の間に友情が芽生えるのだった。

しかし、アテルイ達の土地を奪おうとする大和軍は、789年(延暦8年)、遂に5万もの大軍で総攻撃をしかけてくる。アテルイの親友モレをはじめとする近隣の村々の族長達は、先祖代々暮らしてきたエミシの土地を、北の大地を守るために、アテルイとともに立ち上がる。

エミシの連合軍は巣伏山の頂きに集結し、総大将に選ばれたアテルイは、大和軍との壮絶な決戦に臨むのだったー。

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【感 想】

このアニメは、「シネマとうほく」という、東北地方で映画を制作している会社が、アテルイ没後1200年を祈念して制作した作品で、直接この会社から購入したDVDです。
残念ながら、このDVDのレンタル版はありませんので、見ていただくことは出来ません。

さて、私が、阿弖流為(アテルイ)を知ったのは、1990年頃に始まった、歴史を見直す運動の流れの中で、「江戸時代の農民」のことや「身分差別社会」の実態などを調べていく中で、古代の東北地方の実情にも興味を持ったことからです。

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また、枚方市の片埜神社の旧社地(現在は牧野公園内)に存在する塚を、それぞれ阿弖流爲(アテルイ)と母禮(モレ)の胴塚・首塚とする説があるというのも、近くの事なので興味を持った一つの要因です。→枚方・牧野公園「阿弖流爲(アテルイ)と母禮(モレ)の墓」

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坂上田村麻呂が創建したと伝えられる京都の清水寺境内には、平安遷都1200年を記念して、1994年(平成6年)11月に「アテルイ・モレ顕彰碑」が建立されたと聞き、すぐさま見に行きました。→京都・清水寺の紅葉と「アテルイとモレの碑」

1999年には、私の好きな作家・高橋克彦さんの「火怨 北の燿星アテルイ」が出版された事もあって、ますます興味が深まって行きました。

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なお、1月11日から、「火怨・北の英雄 アテルイ伝」がNHK BSで放映されます。どんな内容になるかわかりませんが、紹介させていただきます。

         = NHK BS「火怨・北の英雄 アテルイ伝」について =

東北を平定しようと北へ攻め上る朝廷軍の襲撃に、命を捨てて一族の未来を救った古代東北の英雄・阿弖流為(アテルイ)の生涯を、空前のスケールで描く歴史冒険巨編。
かつて不屈の魂をもって東北を守った陸奥の英雄を描くことで、東北復興支援の一環とし、大震災後、復興に向けて誇り高く生きている『東北の人たちへの応援歌』を目指します。

原作は、高橋克彦さんの「火怨 北の耀星アテルイ」です。この本はオススメです。

BS時代劇  <BSプレミアム> 2013年1月11日~ 毎週金曜日 8時~ 全4回

                      再放送は、日曜日 午後6時45分~
  
HPはこちらから→「火怨・北の英雄 アテルイ伝

=1月10日追加=

eoblog 「みんなのブログ 映画」で・・・(Part6)

Blog記事ランキングで、「アテルイ ~ 長編アニメーション ~」が、「映画の部」の1位になりました。

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たくさんの方にお越しいただき、感謝です。

=1月14日追加=

eoblog 「みんなのブログ 映画」で・・・(Part5)

「映画の部」の「ブログランキング」で一位になりました。

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これは、この一週間の「映画の記事」のカウント集計です。
映画の部では、「ブログランキング」の一位は、昨年の2月以来です。

2011年8月12日 (金)

「忍者武芸帳 影丸伝」白土三平

000001【内 容】

永禄年間から本能寺の変後の天正年間に至る間の、大名・武家や僧侶といった支配者層と農民・地侍たち被支配者層との間に起きる土一揆・一向一揆、大名同士による戦争・調略、暗躍する忍者など、壮大な歴史群像を描いた劇画である。

永禄三年(1560年)、最上義光と通じた坂上主膳により、出羽国伏影城が乗っ取られた。城主の一子・結城重太郎は、父の仇・主膳を討つため復讐の旅に出る。重太郎はその過程で、謎の忍者・影丸、無風道人、といった人々に助けられ、明美との恋を経て成長していく。
主膳は影丸の指揮する農民一揆により城を失い、自らの野望を叶えるべく上方に上るが、明智光秀の影武者となる。影丸は、各地で一揆を指導し、支配地域を拡大し農民への支配を強めつつあった織田家との対決のため、上方へと戦線を拡大していく。
一方、将軍・足利義輝暗殺や北畠具教暗殺など、権力者による陰謀の影で、無風道人は暗躍する。織田家と一向宗・農民との戦いは苛烈を極め、戦国は終息へと向かいつつあった。

【感 想】

中学二年生の時以来、久々に0001_3読みました。
当時は、毎月一巻ずつの配本だったので、発売日が待ち遠しくてたまりませんでしたが、今回は、全巻を一気読みしました。

当時購入したコミック類は、就職した時、全部実家に置いたまま出てきましたが、これで、白土作品は、「忍者旋風シリーズ(風魔忍風伝・真田剣流・風魔 )」「忍者武芸帳 影丸伝」「サスケ」「カムイ伝」「ワタリ」「カムイ外伝」とそろえることが出来ました。

さて「忍者武芸帳 影丸伝」ですが、今回改めて読みかえしてみて、スケールの大きさもさることながら、登場人物がしっかり描かれていることに、まず驚きました。
また、戦国時代を支配者階級の側から見るのでは無く、その時代を生きたいろんな階層の人たちの視点から見ることができ、初版が発売されて45年立った今読んでみても、古さを感じませんでした。

2011年8月 5日 (金)

ONE PIECE 麦わらチェイス

01 【解 説】

週刊少年ジャンプ誌上で連載中で、さまざまな日本記録を更新している国民的な人気を誇る海洋冒険マンガ「ONE PIECE ワンピース」の劇場版第11弾。

劇場版シリーズ史上初の3Dで公開される今作では、海賊の主人公ルフィが幼少期に大海賊から受け継いだ麦わら帽子が行方不明となり、ルフィと仲間たちが団結して捜索の冒険に出る。

キャッチコピーは
 
「世紀の冒険を、体感せよ!!!」

【ストーリー】

ルフィに大・大・大事件が発生!
ある朝ルフィが目覚めると、昨夜まであったはずの麦わら帽子が、忽然と消えてしまったのだ。
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幼少時代、憧れの大海賊“赤髪のシャンクス”と約束を交わし預かった、命よりも大切な宝物。
「海賊王におれはなる!」と決意した日から、どんなピンチに陥っても手放すことのなかった麦わら帽子がない、ない、ないッ!?

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血まなこになって探すルフィたちは、ついに麦わら帽子をくわえた大鷲を発見!
一方、ウソップとチョッパーは捜索の途中、漂流船から老海賊・シュナイダーを救出。
彼は、バズという名をウワゴトのように呟いていた。バズとは、最後まで一緒だった唯一の仲間の海賊犬のようだが・・・。
そこで救出したシュナイダーは、ルフィの麦わら帽子にまつわる意外なエピソードを語る・・・。
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空を自在に羽ばたく大鷲を追って、“偉大なる航路《グランドライン》”の危険地帯へ舵をとることになったサウザンド・サニー号!
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そして、向かう先で待ち構える海軍基地!!
はたして“麦わらの一味”は、トレードマークの麦わら帽子を取り戻すことができるのか!?
奪われたシャンクスとの絆。ルフィの冒険のきっかけとなった麦わら帽子をめぐり、誇り高き争奪戦が幕を開ける・・・!!

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【感 想】

手が伸びるところなんかは、3Dで見たら面白いだろうなぁ・・・と思いながら観ていました。

【スタッフ】

原作:尾田栄一郎Untitled_2
 (集英社 週刊『少年ジャンプ』連載)
監督:佐藤宏幸

【声の出演】

モンキー・D・ルフィ:田中真弓
ロロノア・ゾロ:中井和哉
ナミ:岡村明美
ウソップ:山口勝平
サンジ:平田広明
トニートニー・チョッパー:大谷育江
ニコ・ロビン:山口由里子
フランキー:矢尾一樹
シュナイダー,バズ,大ワシ:山口智充

2011年7月25日 (月)

塔の上のラプンツェル

01_2  【解 説】

“髪長姫”の呼称で知られるグリム童話のヒロイン、ラプンツェルを主人公に、自由自在に操れる驚くほど長い彼女の“魔法の髪”に秘められた謎と旅を描くアドベンチャー・アニメーション。

バイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務め、未知なる世界に挑むラプンツェルの冒険をダイナミックなアクションと共に描き出す。

ディズニー・アニメの記念すべき50作目となる作品で、魔法の髪を持つヒロインの冒険ドラマが、3D映像でカラフルかつ臨場感豊かに繰り広げられる。

『美女と野獣』をはじめディズニー作品に多くの名曲を提供してきたアラン・メンケンによる、華麗なミュージカル・ナンバーにも注目を!

【ストーリー】

深い森に囲まれた高い塔の上に暮らすラプンツェルは、母親から「塔の外は“恐ろしい世界”だから決して出てはならない」と言われ続け、18年間一度も塔の外に出たことがなく、母親以外の人間にも会ったことがない。
しかし、好奇心旺盛なラプンツェルは、塔の外の世界を見たいといつも願っていた。
黄金色に輝く驚くほど長い髪を持つ彼女は、その髪を自由自在に操り、ある時は高いものを取るロープ代わりに、またある時は母親が塔を上り下りするエレベーターとして使用していた。

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そんな彼女の楽しみは、毎年自分の誕生日に遠くの空に浮かぶ神秘的な“灯り”を見ること。その不思議な光に魅了されたラプンツェルは、成長するにつれ、その正体を確かめたい気持ちが高まっていった。

18歳になる誕生日の前日、ラプンツェルはその思いを母親に伝えるが、いままで以上に厳しく険しい口調で塔の外に出ることを禁じられる。

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そんな時、お尋ね者の大泥棒フリンが追手を逃れて塔に侵入。
ラプンツェルは彼を“魔法の髪”を狙う悪人だと考え、長い髪を巧みに使って捕らえてしまう。そしてフリンが盗んだ王冠を取り上げ、交換条件として“灯り”の場所まで案内させることに・・・。

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初めて塔の外に出たラプンツェル。
そこは、母が言うような恐ろしい世界ではなく、美しい自然にあふれ、街にはたくさんの人々が楽しそうに暮らしていた。

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フリンとふたりで旅を続け、いくつもの危機を乗り越えていくうちに、ラプンツェルの心に淡い恋が芽生えていく。
だがその旅の先には、彼女自身の秘密を解き明かす、思いもよらぬ運命が待ち受けていた・・・。

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歌あり踊りありの楽しい映画でした。決して子ども向けという映画ではありません。大人でも十分楽しめます。というより、大人の方が楽しめるのでは無いでしょうか?
アニメの出来もすばらしいし、音楽も良いです。何よりディズニーのアニメは動きにスピード感があって、いつも驚かされます。

ディズニー長編アニメ第50作目と言うことなのか、過去のディズニー・アニメを想像させるようなシーンもいくつかありました。

また、夜空に無数のランタンが舞うシーンは、とても幻想的で美しいかったです。3Dで観られたら、もっと良かったのかも知れませんが、残念ながら、私が観たのは2Dでした。それでも、臨場感は十分ありました。

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